「お茶摘みだよ2018」第679回サルシカ隊がいく

投稿日: 2018年05月02日(水)16:15

最近、サルシカの海山川比率が急激に減少している。
原因は明らかなのだ。
少子高齢化、過疎化などは一切関係ない。
町酒商店街率の急増。
つまり、われわれが商店街にどんどこ店をつくり、毎晩のように飲み歩いているという証なのだ。

あかんやないか。
ホンマに。

でも、サルシカには「里山の良心」ともいえる存在のふたりがいたのだ。

池田夫妻。
そう、サルシカ秘密基地周辺のお茶畑の手入れをしてくれ、そのお茶っ葉で紅茶をつくっている二人だ。

ゴールデンウィークに入ろうとするある日。
中谷の父ちゃんが茶畑を見にいくと、新芽がいい状態で出ている。

この写真を確認した里山の良心夫婦は、

「いますぐ行きます! 茶摘します!」

と、鈴鹿の自宅から津市美里町のサルシカ秘密基地へと急行したのだ。

その日の午後。
茶摘み。

背後に不気味なダイダラボッチのような中谷の父ちゃんがいる。
ゆっくり休もうと思っていたところ、流れで手伝わざるを得なくなった(笑)。

積んだ茶葉をすぐさま太陽の光で乾燥させてすぐさま手でもみもみ。

もみもみ、もみもみ。
水分を出して泡立てるように揉む。
茶葉に含まれている酵素が、発酵をうながすのだ。

残りはウッドデッキのテーブルに広げ、一晩かけてゆっくり萎凋させる。
少し水分を抜いた方がもみやすいのだ。

その日の作業を終えて・・・・
お決まりの夜の宴会。

まだ日は高いような気はするけれど(笑)。

宴会にトイレの前田さんや大工の坂下さんもやってきて、さらに盛り上がっていく。

お気づきの人もいるかも知れないが、隊長のわたくし奥田は、原稿と用事に追われ、茶摘みにも宴会にも参加していない。
申し訳ないのだ。

翌日。
乾燥させた茶葉を自宅で揉む池田夫妻。
丹念に少しずつ少しずつ揉んでいく。
大変な作業なのだ。

お湯をはった巨大ポットに、ビニール袋に入れた茶葉を入れて発酵させる。
ほんの1〜2時間で、真っ赤になり、紅茶の匂いを放ちはじめる。

火を入れて乾燥させ、発酵を止める。
カラカラにすると、もう紅茶の完成。

今年の紅茶「恵美里(えみり)」ができあがった。

今年の「恵美里」は、香りが一段と高く、すばらしい出来栄え。

池田夫妻はさっそく「恵美里」を使ったシフォンケーキを焼いた。
ふたりのスイーツ、そして「恵美里」の紅茶は、遅くとも夏の「みさとの学校マルシェ」で販売予定である。
それよりも早く、お披露目できる場ができればと思っている。

また、茶摘みイベントや紅茶づくりワークショップのやりたいと思っているので、みなさんお楽しみに!!!!